「''調和''の世界では、「''科学''と''直感''」は、「''仕事''と''才能''」と同じようにそれぞれを補い合い、引き立たせます。
世界をリードするアロマのエキスパートであるフランソワ・シャルティエは、Madrid Fusion The Wine Editionで「分子ソムリエ」に関する最新の発見を発表し、TANAKA1789 X CHARTIERプロジェクトのマスターブレンダーとして彼の新しい日本酒を紹介します。
現在、日本酒の世界で研究を行っているフランソワ・シャルティエはどのようにしてここまで辿り着いたのか?
日本と私には長い歴史があります。私は常に日本の文化、哲学、美食に魅了されてきました。そして今では酒にたどり着きました。
日本との繋がりは、、1992年に遡ります。1995年に東京で開催される世界ソムリエコンクールに向けて勉強し始めた頃、神戸、京都、東京周辺の醸造所を訪れたことがきっかけだと思います。日本の文化を理解し、その豊かさを深く追求し、この歴史的で高貴な米飲料、すなわちお酒の複雑さをよりよく理解しようと試み、2週間没頭しました。
それ以来、私は50回以上日本を訪れ、分子調和のアロマ科学の観点から、さまざまな日本酒の驚くべき製造プロセスと非常に複雑なアロマのプロファイルを一致させ、よりよく理解するために、日本酒を研究、分析して、きました。
2017年、田畑若菜氏(田中酒造店の代表取締役。のちにこの蔵でTANAKA1789 X CHARTIER プロジェクトが発足することになる。)から日本酒の世界に革命を起こす、何か新しい方法をこの蔵で一緒に探せないだろうかと連絡がありました。
最初の日本酒ブレンドを作るというアイデアはそこで生まれ、TANAKA1789 X CHARTIERのマスターブレンダーとしての物語が始まることになるのです。
現在、私は蔵のエグゼクティブプロデューサーでもあります。 30年近くの間、私と日本酒や日本文化との関係は途切れることなく続いてきました。この様な経緯からも、今回の新しいプロジェクトも全く初めてのことではなく、「再始動」という風に感じています。
「蔵(酒蔵)で数日過ごした後、シャンパン、シェリー、ポート、ウイスキー、さらにはボルドーグランクリュワインでもよく知られている「ブレンドの技術」日本酒の世界には存在しないことに気づきます。これがマスターブレンダーとしての私の旅の始まりです。ブレンドの技術のおかげで、ベース酒を増やし、拡大し、増やします。
素晴らしいブレンドを実現するために、私は製造プロセスの10段階を変更して、さまざまなスタイルとプロファイルの日本酒を実現させました。
その結果、より多様性と複雑さを備えた日本酒ができあがることになりました。
TANAKA1789 X CHARTIERでは、酒の魂を失うことなく、ワイン愛好家から愛される酒造りを実現させました。
ブレンドのプロセスの中で、私はこのアロマのプロファイルに近づけるために、ロワール渓谷からの素晴らしいソーヴィニヨンブランとムルソーからの素晴らしいのシャルドネの様な、最高の白ワインの自身のテイスティングや知識を取り入れています。
日本酒の魂を損なうことなく、より自然な酸味と、長期間の熟成の、無限の可能性を秘め、幅広い食事との相性抜群な酒の誕生となったのです。
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